昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

歴史の中でうごめくもの

君とのとろけるような時間には、因果などは不必要だし、何かをしたことによって、少しずつ変化するのが世界であるということよりも、二人の世界に格納される不確かな意味や、奇跡を謳いながら、永遠性に苦しめられ、君の無責任さや、僕の無邪気さによって、互いが互いを振り回すことが、喜びに変わるのかと、無くした君の暖かい手や、抱き合うことによって、依存的に同化するよりも、どうにかなってしまうような瞬間に、主観とは破壊され、確かなのは、感触を確かめ、感情を超えて、不確かな何かを愛によって変化させ、厳格な時に這いずり、いっさいの孤独の住処を破壊し、はびこる愛だけが、何かを美化するよりも、今に編み込まれるものが強度を増し、もう離れないようにと、紡いだものすらも、互いの熱により溶けて、あるいは燃えてしまい、紡いできた軌跡を、一瞬にして灰に変え、理解していたつもりのものすら、恨み合うような結末や、決して結ばれない物語ばかりが、街中にころがり、枯渇する精神は、何かを埋めよとすればするほどに、渇きを満たすこともなく、次に進むことに恐怖を与えるばかりだ。