昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

まぶたの裏の熱いの

神々しい性交とは、戦争のようだねと、甲冑ような昆虫がカタルシスへと至るような原理的なものの終わりが吐き出す汚穢が、今というものを汚す。壊れた粘膜からうながされる恒常的な進路、不死鳥が羽化し、タンバリンが鳴る深夜、核家族も敗残し続けるようなシステムの裏で、ちぐはぐな合成を終えた恋の終わりから、修繕されることもない脳内で発動するインモラルな衝動性だけで動くのが、人間というやつなんだよと、あきらめムードがしみいる貪婪な夜、屈辱にまみれた連帯感により、さらされた夜、悠揚にしずむ、リズミカルな心音がフラストレーションをためこみ、混濁した意思を磔にしては、散々な動機になじられ、連動する意識の影に攪拌された存在とは、存在自体を妬み、破壊するだけの存在を破壊するために這う夜、誘導体として、機械じみたロマンスを終え、恋の嗚咽やらをうながす歌がひびく、無神経な夜、ゆりかごの中には、ひからびた夢がからまり、かかわる先々で、最愛の日々を喪失し、同意するための所以や、有する価値の中でしか反映しない罪を模倣するだけの、前衛的な価値の中で暴走する精神は、消費的な思いを伝え、何かに期待するよりも早く、自らの正気を破壊するためにたむろする夜、無情なまでに孤独な彼らや彼女たちの鉄の意志、陰惨な陰口を吐き出すだけの、悪趣味な輩が示すルサンチマンの呪詛、短絡的な関わりにより、精神は弱体化し、緩慢な要因から自立するために、存在自体を廃棄処分にし、憎しみのベルが鳴る理想的な苦しみの彼方での供儀、生贄とされる身体に反して、ランダムな生命は、制限を持たずに、ただひたすらに暴走する。