昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

詩的な跳躍

他人の身体を借りて、タダみたいな日々を歩く。むしばむ思いもやましいままに、しいたげられた思いを編み込む世界は、依然として無口なままだ。やせ細った犬が徘徊する野良道、空白のくしゃみを繰り返し、理屈をこねた飴玉を舐める少女は、資本主義の象徴みたいに着飾った孔雀に連れてかれ、時間も忘れるんやろうし、火傷のような恋をしたいと、なにかの歌詞みたいな夕暮れにモヤモヤしながら、期待感を孕む明日も、義体化を終えた彼女は、ただ身体とは、精神とは別物であると、ニーチェツァラトゥストラみたいに没落し、世界の裏側をくすぐるんですと、チクチク痛むこころに蓄積するもんは、絶えず誰かの物であって、打算的に生み出され、見出されるものなどがひしめくなで肩の時代から、抜け出す。曇天の空も、なんかずっと見てると、美味しそうやねって語る君の他者から借りた、やかましい言い草も鼻に付くしで、わけわからんままに啜る夜道も、心苦しいのです。古木みたいな老人が徘徊する深夜、まどろむ秋空の下で、冬を投函するためのポストにためこまれた、誰かの手紙を盗んだり、燃やしたりしてる、ツルツルした少女たちの奴隷である魔女が、有する史実を書き換えていく。忍び寄る過去も、あんたたちのもんちゃうし、悶絶しても、愛は支払われんし、なんも持ってへんから、変化も求めんと、今に朽ち果てていきます故に、悲しみとは、悲しむことに原因を求め、悲しみから逃れられんと、今にチグハグになる意思は、成し遂げることも知らんと、関係をすぐさま破壊しよる。コマ送りにされた風景を眺る。司る動機は、誰かから借りた感動と同化し、過信しながら、かさばるだけの思いは、誰かの意思とぶつかりながら、絶え間ない倒錯を今に生み出すんやて、彼女が、悲しみに暮れたような歌声で、せせらぎよるから、陽動された真理は、あてがわれた罪を昇華させるための雨を降らす。僕らは誰なんでしょうか?言うて、淘汰されるだけのために、感覚とは麻痺し、根源をも失いながら、奪われる感覚とは絶えず痒みを与え、今を未熟に支配しながら、神聖さを煽り、今に支配的に裁くための理想を謳う。死は、希望にすらゆっくりと近づいて、その希望すらも奪いよるし、安易な発想が、ごまかす瞬間に移ろう意識は、存在からすごくかけ離れて、どこにも戻らずに、永遠にすら制限されずに、どこでもない場所へと、ただひたすらに向かい続ける。