昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

正解という汚穢

生活、それは優しい拷問であり、保とうとすればするほどに、つかめぬしあわせとの差異を埋めようとすればするほどに、自らの違和感に耐えかねずに、存在自体を放棄し、自らを全体主義の中で攪拌し、思考停止に至り、扇動されるままに、同じ言葉で、同じような者を自己批判に追い込み、少しづつ処刑する。純然たるものすら喪失に、さまよう市街戦により、瓦礫と化した街。悩み事すら消え去った末端になびくぬるい風。吸収されるだけの身体とすれ違う残骸や、やさぐれた可能性などが、偶像崇拝を続け、短絡的な憎悪により徘徊する夜光虫が、かかえる思春期的なシンドロームによって、ちぐはぐになる精神はぐらつき、蓄積する苦悩は、濃度を増し、暗鬱な脳内に靄を与え、たゆたう思いは、どこにも行き着かずに、自分という器から放たれ、枢要な思いは帰宅することも忘れ、煩わしい動機は、いたずらに消費され、勇躍すへき精神は、卑劣な思いを重ね、かけがえのない思いは、中庸などを用い、平衡や均衡や、均等などを謳いながら、奪われた思いは、思い出ばかりを漁り、つたない思いを兵器化し、撃ち込まれるミサイルによって、破砕していく精神は、徒らに消費され、悲秋をただゆいながら、収斂される思いは、帰還することも疎かにし、厳かな瞬間は、完全性などを用いながら、有する価値により単純に破壊され、幼稚さを連綿と続かせるだけの、短絡的な精神分析の幼児性により、汎用される価値などが、蓄積する問題を往復する物事が、服用する禍々しい物事などは、瞬時に乗り越えるべきであり、暗澹とした精神は、真偽を乗り越え、艶麗な時折に措置される苦しみにより、空白を生み出すだけの、堕落した面影が伝う心情などは、依然として成し遂げることもできずに、当たり前のように関連していくものに爆破され、些細なものの中に収まり続けていく。不具な思いをたずさえて、煩わしいものを、延々と引きずるほど、暇でもないし、あらゆる制限は、今を酷使し、次々と迫る苦しみに締め付けられていくだけだ。