昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

悪魔の角膜


 非人間的な者と謳われる原理的な敵愾心を放つような陽気や、器としての君にそそがれるべき愛すらも無くなった後こそが、人間的なものの始まりであり、すべての敵意の発信地である嫉妬とのまじわりであり、あらゆる原因に即席の理由を打ち立て、あたかも勝利を謳うような輩が示すような差異たる価値の終わりでもあるし、すべては汚穢でもあるしで、忙しく駆け巡るだけの資本主義的な偶像たる煽動されるための敵意を打ち倒すためだけに、神扱いされる君の気配を察知し、有毒性をほとばしらせる思想をふところに隠し、攪拌される世界で惑溺するよりも、要理を打ち壊し、自らの革命的な何かによって、隠逸していく形式的な何かである君の原理的な母親や、父親の血抜きを終え、厳正な審査によって、君を移民として引き取るか、はたまた屠るかの違いを生み出すだけの愚考やらがひしめき、明晰な判断すらもできずに、出来合の真実というものは、今に悶絶しながら、放浪を繰り返し、どこにも帰らずに、ただひたすらに逃げ惑うべきであるのに、君とは言えば、陰鬱な消費を繰り返し、空洞化する自己に嵌め込むべき空疎な人間性などを測るだけのデカダンな何かや、遊蕩するほどに魯鈍な者へと変化するというよりも、痴愚すらも感じずに、時間に置いて行かれ、価値によって老いるだけの身体を傍観しながら、しゃにむに食べ尽くす空間から逃れようと金をかけるほどに、時間との差異は埋まらずに、ただ現れる現象においてけぼりをくらい、空疎な自分に嵌め込まれる時間との差は埋まらずに、ただ現れる問題に引きずられ、自らの卑近さに耐えかねずに、ただ短絡的な同化を繰り返すだけの貪婪な大人として、束縛される自由という理由の中でもがくほどに、構造から放たれ、真実すらも持たずに、リゾームへと逃げ込み、攪拌される神経が、摩耗された後の反証されるだけの事実との距離を埋めようとすればするほどに、真実とは、そこで補足されるものに利用され、真実味をそこなうだけに至るのであるし、あらゆる原理とは、幼児退行しながら、悲観的なプロセスへと移行し、行為とは無為なものに引き取られ、無意識に処理されるのだと、妥当な意思が放つ反射的なプログラムに反するからこそ、人間という名ばかりの器から逃れ、同一化をめざし、統制された利己的な社会へと、移行していくだけの感傷的なプログラミングに反し、誘導されるだけの世界が、世界というものならば、ここでバラバラにすべく、すべては、離散するために、散々な家族から放たれ、権利を放棄し、命すらも無駄にすべきだと擦り寄る理性を持たぬ、世襲制を用い、誰もが生まれたころから不平等であるなどとうながすようなルサンチマンの思想から放たれ、自らが生まれたことこそすべてと、王冠をかぶりながら、裸のままで無様である様子がおかしみを与えるような間に矜恃すらも破棄し、狂気へと移行し、誰もが止められないように暴れ尽くした間に生まれるものからも背反するような、理想的な破壊者として、破壊することだけを目的とした最後の人間として、認可されるためだけに、ためらわずに破壊するための猥雑な支配者として、管理されることを徹底的に破砕するために、跡形もなく木っ端微塵にするためにすり替える正義から、厭わぬ悪として、井蛙なままに、アナクロニズムや、レイシズムへと移行するだけの自慰的な輩の敵意から逃れ、汎用されるだけの出来事を強盗するような連中が支配する道を徹底的に破壊し、あらゆる終わりをひしめかせ、貧賤な者だと罵倒されるような宣伝を燃やしながら、問答していくほどに、この短絡的な暴力というもののリゾームたるネットワークから放たれ、誰もが闘争機械として、追いつけないものを処理するだけの構造的なプログラムの破壊者としてしか機能しないような、無い物ねだりな連中が聯立するものなどに同化するほどに、ここの意識というものは、巨大で広大なだけの空疎な穴のように感じ、そこの見えない穴は、恐怖を吸い取るほどに巨大化し、誰をも破壊する兵器として、アノミーを加速させ、誰もが欲しがるだけの餓鬼に変えるのであり、誰もがネットワークの中では、害虫であり、ただ潰されるために産まれたストレス解消のための便利ないきものであり、生きがいすらも与えられ、あたかも生きているかのように示すようなバビロンの中での紛争に巻き込まれ、誰もが幼稚な取り組みの中で、暴力を汲み取るだけの糞尿をまき散らす妖怪として、有する価値を保有すればするほどに、どこにも存在しない幽霊として、どこにでも存在している見えない存在として、存在自体を末期的に破壊する全く新しい破壊兵器として、備わるものすべてをぞんざいに扱い、すべてを破壊しても尚、破壊し足りないと叫ぶ悪意の権化としてだけ統合されるひとつの流動体として、流用されるだけの便利な身体として、性処理される。