昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

惰性な冬

古なったもんばっか集めて、あてがない日々で、何かを探すこともあれへんし、ドライな関係やし、生活感なんてあらへんし、あらゆるものは遮るだけやし、途端に生まれるもんは、邪魔ばっかりしよるし、がっかりすることばっかりやし、健気であることなんか、言葉を持たんようなもんやし、やさぐれても、悶絶しても、どんどんと過ぎ行くもんやし、どこ行こうが、どこでも一緒やし、やさぐれようが、優しくされようが、似たり寄ったりな感情は、どこにも行き着かんと、徒らに消費されるだけやし、たまたま出会ったんも、たまたまにすぎへんし、あらゆるもんは、その何かに出会うことによって、差を感じた、差を作り出し、自らが生み出した差という幻想に支配され、さらなる苦痛を浴びたいがために、ためらわずに、生み出される苦痛の配下になりよるし、怪しさしかあれへん明日なんかを定めるよりも、何か愛されているような満足感を生み出す幻想から放たれ、自己の深さに嵌まり込み、誰かの犠牲を介して、複製される仕組みやなんやが、未熟なままに迫り、偽物の価値を突きつけよるし、寄ってたかって、恐るだけやから、何か足らんとか、うるさく詰め寄るから、夜は恐怖を生み出し、今を支配しようとばかりにもがく。自由なんてもんは、もたらされるというよりも、無理矢理に持たされ、その重みに耐えかねんと、かかずらいながら、陥るだけですね。