昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

散り行く時

確かめるまもなく、まとめられる日々にまたたき、まばゆく散り行く瞬間も、愛おしく思い、尊くまとまる所以もとめどなく、弔われる時に織り込まれる幽遠に肥大する忘却に現れる幽霊と化し、簡単に処理されるだけの動機が貪婪になり、広域化していく憎悪をよろこびに変えるために、楽園を謳うような、快楽主義的な傀儡として、暗澹とした世界から超脱し、惰性にまとまる思いは、狭小な時に裁かれるだけの堕落した動機に、散漫な面影にたむろする余韻が、インタラクティブになり、担う意味に憚り、はびこる悪意は、名ばかりのものをまとわりつけ、つたない思いは、蓄積される理由を流動させ、利用されるだけの日々は家畜化し、価値観などを謳いながら、謀る思いは、抽象的なものを用い、もたらされる痛みにより、汎用される痛みは、関与するほどに、世界の痛みと同化し、自らの苦しみを倍増させ、感覚を奪うだけの、俗悪なほほえみから、管理されるだけの今に欺瞞をたずさえ、安易に消費される面影をかき消し、間違えも改め、見違える時は、ただ現れた時間や、前後左右、善悪から超越し、自らの愛だけを重ね、確かなものは、ただ行きすぎるのでも、そこに現れるのでも、どこかにあるものでもなくて、ただそこから動かずに、静かに過ごすものである。