昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

くっ付くと寄り添う

きっともっとずっと孤独で、どこか遠くて、ありとあらゆるものに寄りかかりながら、価値観なんか葬って、あらゆる成り立ちは、立場を用いて、何かを傷つけるだけであるし、あらゆる意味によりかかり、加算されるだけのものに堕落し、いそがしく騒ぎたてて、些細なことに傷ついて、来たら来たで、嫌になるし、いなければいないで、さびしくなるしで、うとましく、うるさい輩ばっかりだし、だしぬく先で無心なままに、無秩序に切り開き、切り裂く刃も柔らかくて、ぜんぶ、フサフサになって、なにかのクッションになるべく、なれあいを深めるよりも、孤立してもなお、自らの正しさにより飛躍し、口約束しないで、無くした物も探さないで、境目なんかないって、孕んだり並んだりしながら、しなびた夢から跳躍し、短絡的な愛を叫びながら、備蓄される夢なんか、どこかなにかに誤魔化されてばっかで、てなずけられてるようなものだし、打算的な愛の配下として、誰かに隷従するのも違うし、はがゆくても、はばまれても、ふりかえらずに進むのが、この命からも跳躍して、だれにも捕まえられずに、ただひたすらに登る先に、行き道すらなくなって、逸脱する先々で孕むものから羽ばたきながら、内外に生まれる今が不満や欺瞞をも捨てて、緩慢な作用を生み出すだけの堕落した主体をかかげる以前に、自らが、自らであることを大喜びして、応用されるよりも、揚々と飛び越えて、茫洋たる余韻にせまる因果律を蹴り上げ、自らの位置こそすべてと、語るようなファシズムになりさがる以前に、自らがもちあげるものなどは、依然として空虚なものであるし、そこでもたらされるものなどは、借り物に過ぎず、かりそめのものであるし、身体すらも、フラクタルである限りに機械的で、だれかに判断されなければ、存在自体も危ういなんてと、嘆くきみの孤独を私は食べたいのであり、地団駄を踏みながら、時代性などに制圧されるよりも、なにかに征服され、複製される前に、道筋をつけて、決着をつける。