昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

悔恨を捨てた夜

モルタルで出来た闇、もたつく帰り道、持ち合わせの夜は、しあわせそうなだけで、しあわせであるということを、延々と引き延ばすだけで、堕落しては、屈折した最後に、猜疑心などをかかげては、ゼリーみたいな原色のベッドで、なおらない病などを加速させ、ミサイルが降る夜、あるいは、点線をつなぐだけの簡単で、堕落したお仕事、あるいは、精神性を破壊するための、孤独な労働に引きずられていく、貧寒な身体がフラクタルであることをもとめる限り、目的とは、敵意をむき出しにして、脱色された身体につながれた鎖は、簡単に引きちぎれる、プラスチック製にもかかわらず、こわいから、逃げ出すこともできずに、増えていく恐怖心の虜になり、利己的な意思を敷衍させ、普遍的な呪いを倍増させる君は、思春期に指針はないから、自信すらもないから、用いられる他者からの自尊心を借りて、あたかも自分の矜持みたいにして、張り切ったりするから、屈託なく笑うことも忘れ、くたびれて駆逐され、くだらなくて、はしたない大人の強靭さに憧れたりするから、捨てきれないものをかかえては、今に混濁するのであり、根幹は腐るのでも、腐らされるのでもなく、自らの手によって腐るのであるというような、与太話にも花は咲いて、はびこる悪意を低劣に掲げる偏った冬に、浮遊していく意識は、いびつな性質を重ねては、やわらかなものを絶えず破壊するのだ。