昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

十全としたもの

きらめくラブソングがふりそそぎ、
愚鈍な思いを清純なものに変え、
主たるものにより、
もっともな価値を謳いながら、
偏るだけの真実を信じるだけの
人工的な楽園での
はけ口として備わる彼女の苦痛や、
そこでの普通を貫通させるために
となえる呪詛すらうるさく、
そこでうらぶれるだけに至るような
カタストロフがせまるあいまいで
前衛的な終焉にまきこまれる
絶対的な希望。