昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

惨憺たる愛

この街なんて、どうせ死んでるんだと君は、寒空の下で、機械的なペシミズムに酔いしれ、夜にオーガズムを迎え、典礼な時に折り紙でできた雪が降り、林檎から木が生えて、きな臭い世を粉砕し、瞬く間の命を高めては、短絡的な同化を謳うだけの道化どもを打ち倒し、刹那に配られる札束よりも、花束が良いと語るような女は、この世には存在しないのだよと、悲観する俯瞰で見れば世捨て人にしか過ぎないスーツの男は、ドラスティックな家に囚われるよりも、ドラマチックな出会いにより、華々しく散るのが夢らしく、奇しくも邂逅した悪魔に心身を食い尽くされ、なにものこらないものもなく、すべては、そこにのこるためにあるのではなく、あらわれるからこそ、ここで駆逐されるのだよと、のたうちまわる敵愾心や、森羅万象や、心理分析や、真因にからまる引接されるための恋をむしばむ蛆たる者が、問答を繰り返す間に仮死化する意識は、数百年先まで地中深くで眠り、核の雨により羽化し、自らの苦しみを輪唱する神話的な鳥として、口からいかずちを吐き、伴う意味を伴侶にし、半世紀もの苦痛を撒き散らしながら、世界中の人々を悲観的なプロットで構築し、行為に派生する賃金こそすべてと、姑息な意思を世代を超えてまで、撒き散らす勢いは、最後の大王のようであり、史上最悪の独裁者のようであり、阿呆のようであり、頓馬であり、どこまでものろまにさせるのが、情報の役割であるから、すぐさま目も耳も口もふさいで、自らの孤独に帰る。