昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

流浪の民

とぐろを巻いた蛇で出来た夢、はかなく散りばめられた病の痕跡、白濁の宇宙では、ステーキみたいな星が美味しそうで、微々たる予感や、ビビアンのシンボルマークみたいな車が走り去る互換性の春に、磔にされた彼らの最初の神は、女性性に汚されているのだと、ろくでもない大人たちは、タナトスに苦しめられ、倦怠感をかかえながら、浪費的な所以にからまる悪夢と、対立し続けるゲノムと、アノミーと賃貸のアパートと、現時点にささるロンギヌスの槍や、幼児性に滑落していく喜劇的な海では、抜歯された魚たちが都会を食べ尽くし、木々たちは荘厳な意識を核融合させながら、リベラルな宇宙線に破壊される遺伝子の細部にエンゲージリングをはめ、自らの暴力性を抑え込むために、婚姻にいたるらしく、別の次元では、ゴルゴンゾーラの腕輪をはめた、正義感だけで出来た少年は、たちまちにふりそそぐ人魚の鱗をながめ、かんたんに消費されるが故に孤独である僕たちのベクトルは、感覚的に革命を摩耗させ、アクメにいたることは愚かしいと、性悪説にアクセスを続けるヒステリックな差別主義者の主意なんて聞く耳も持たずに、ソリッドなロックンロールと生きる私は、何かに惑溺せずに、センチメンタルなキャデラックに乗り、緩慢なる老いた街にふる核の雨や、ルノワールの青がトランス状態へといたらせるまでの悲劇をアニメ化しながら、アニミズムによってふけた風景が、被写体を打ちのめした後にひろがる黒々としたもので、宇宙とは出来てるらしい。世界は嫌いだと君はサラダみたいな遊園地で、被害者意識を攪拌するから、自らを超越できずに、自らの幼児性にからまり続けるのだよ。