昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

希望の冤罪

薄明な日々で、革命なんて起きないって、君は泣いてたっけ。あらがう明日は、あたかも美しくて、くたびれていて、いたいけなものすら居なくて、隅々に行き渡る言葉は、どこにぶつかるわけなく、中空に消える散漫な日曜日に、ぬいつけられた痛みに連関する生活なんて、清潔感のかけらもない。ただ大衆の道具になりさがった、なりあがった気分でいた君も、おおきくなれば、おおきくなるほどに、孤独を感じ、現実にバイバイって言って、かんたんな一体感は、安易な苦しみを生むんだなって、タナトスと語り合い、暗澹とした思いは、誰彼構わず敵意むき出しで、迎え撃つべき敵は、自分自身なのに、敵意ってやつは、外に向けられ、外に向けられた敵意は、誰かを傷つけるほどに、より深く自分を傷つけることを君は知らない。誰かの豚がばらまく餌を、豚が食い散らかす。君の世界は束縛され、あたふた慌てふためいて、こころにフタをして、ぶつくさ文句を垂れ流している。つよい孤独は、君をむしばむが、正しいことも、哀れみを拡散し、攪拌される世界は、世代間を破壊し、代理戦争によって、何も知らない者を犠牲者に変え、正義を盾にして、快楽的に世界を破壊する。