昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

滅びゆく君

どれだけ悲しくても、見つける景色はいつも綺麗だ。どんなことも受け止め見つめる世界は、どれだけ孤独であっても綺麗だ。なんで愛することは、こんなに素敵なのに、なんで、誰も愛することをはじめないんだろう?なんでこんなにも素敵なのに、ヒマを埋めるために忙しく動いて、愛をないがしろにするんだろう?何がしあわせで、何がふしあわせなんか知らないけど、なんで誰もが誰かを憎んだり騙したりして、影で笑ってるんだろう?君がそのままで、僕もこのままなら、いっしょに居たって、いつまでもひとりぼっちだし、私にはわからないことが多すぎるし、なんか全部じゃまなものばかりなのに、ものであふれて、気の触れたふれあいが、あたかも素敵なもののように語られるんだろう?なんでふたりでいることで、争いになるんだろう?どっちかが怖いからってそっぽ向いて、みじめさを味あわせることが、正しいことのように語られ、すぐ新しいことに意識をうばわれ、景色すら見ないなんて、馬鹿げてるよ。馬鹿げてる。愛するにしても命がけだし、怪我しても進むし、無視されたら悲しいけど、やっぱり信じたいし、愛は至難であっても、乗り越える思いは、いつだって強い。