タバコとトナカイ
冬はビビッドなジャズを
そのままで吐き出して、
春は風邪ひいて、
わずらわしい永遠もなくなって、
エンエンと泣く
表現もなくなって、
ただ単一な風景にしびれ、
俺はごまかしはしないさ、
ただ無限に制限されず、
自由すらもけとばして、
リズミカルに踊る、
自らの力だけで、
踊り続けるんだ。
カバンの中身はてきとうで、
サイダーの色した思惟や、
すらすら喋る
インコなんかが、
涙を流し、
傷ついてしか
書けないのかって、
不規則に煽るから、
お前が居たから、
書けたんだって
言ってやって、
俺なんかすぐ
忘れるだろうって、
やるせなくなる前に
希望を捨てて、
世界を牛耳るんだ。