昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

騒然としている朝

必然性をつたえる靴音、未熟でガラスみたいな子、整容される瞬間は高速にうごいて、光の速さよりも速くつたわる物語。宇宙の果てには光だけがあふれ、闇に飲み込まれるのではなく、光に包まれるのであり、悲しむ必要すらなくて、すらすら出てくる言葉は、誰かの言葉を借りるのではなく、自らが生み出したものである。私は愛を焼べる者でありたいし、静謐な夜に預ける身体は空虚さを飛び越え、全体的な愛に達するまで、延々と焼べ、火は消えず、静かに青く強い意志で、墜落せずに上昇する。不器用な雨にぬれ、光年の夢を超えて、あいまいな時に貧する理由を拾い集め、流動的な深夜にせまる迎合された罪が泰然とした意識を噛みちぎる。抽象的な対話によって深まる夜は、確かな愛のようで、現れた瞬間は、確かな記憶を呼吸に変え、ニセモノの価値を蹴飛ばし、あるいは価値自体を破壊し、かすかな災いを遡及するだけの祈りをやめる。