昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

愛の濃度

愛は濃度であり、時間ではなく密度であり、そこで進行する時間とは、いずれは喪うものである。確かめ合う愛は、確かさを枷に変え、意識をせばめる。あらゆる愛は克服されるものであり、愛と名付けられたものを、もう一度、認識し直すべきであり、永遠を誓ったとしても、永遠以上を欲さぬかぎり、発作的な結末を迎える。それは、愛により破滅にいたるだけの経路であり、理解とは静寂の中で知るものであり、喧騒の中では捉えられぬものである。ただ自らから逃げず、見つめる先に現れる大切なのものを、どれだけ大切にできるかである。