昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

混淆の森

暗い森、はためく希望、弾けた感情は、どこに向かうのでもなく、宇宙には端もないから、はしたない夢を敷衍させ、機械的な幽遠に脱色した彼女たち、はびこる言葉が最後の母を破壊し、豊かなのは精神でもなく、肉体であって、悪化していく病は、いつも自分を置いてけぼりにして、応用される原理に反して、回転していく座標や、氷河期が来るからと、カラメルみたいなカラスに乗って、すりガラスの向こうで、本質を見失い、ただ流用される真実や定めから逃げ出して、誰でもないジレンマの中で加速する表現は、真実を失いながら、緩慢にむすばれる二人は浮遊し続け、比喩を飛び越え、光年にへだてられず、時間を消費するための煉獄に運ばれていく彼らや彼女たちは、立場の中で濃厚な混沌を堪能していることが、正しいことのように思えてならないらしく、羅針盤の上でエゴを加速させ、改善されない苦しみを競合させながら、定めを打ち出す資本的な所以から悔悟を溜め込み、互い違いになる言葉から横溢していく騒ぎから逃げ出す。