昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ハーモニー

こうやって、おまえを抱いて、なにかが過ぎ去るのを待って、去りゆくものは、去りゆくままに葬って、なにかを孕んで、また咲いたり枯れたりしながら、儚くつむぐ瞬間は、果てしないようで、それはすごく短くて、自覚した頃には通り過ぎて、遠くでなびく言葉や、その場かぎりのことが反響して、それは、どこにも行き着かずに、きっと永続して、そこで感じるものだけが、物語を確かなものに変え、どこにも帰らずに、また出会いと別れを交差し、散漫な意識を登り、景色と互換されるものが、価値すらも捨てて、ただ混じり合う瞬間だけが、時間や空間から抜け出して、永遠すらも超越し、ただ続く健気な瞬間を体感する。