昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

変身

ディストーションがかかったような
鳥の鳴き声の真似事を続ける
カラスたちの祝福。
ちぐはぐになった精神は、
何かを担うということに病むよりも、
ここで何かを辞めることにより、
うやむやになっていく思いをまとめ、
毎日との惜別を終え、
愛惜に苦しむ君が流通させる苦しみから
解き放たれ、
永遠性を破棄し、
そこで制限を持たせるだけの永遠などは、
名ばかりのものであり、
ただの重荷に変わり、
愛していたはずの君も、
ただ愛していたという意味の中で放置され、
あるいはすぐさま破棄され、
言葉の影に隠されていくだけに過ぎず、
そこでの罪を仮定し、
あらゆる原理の底で
苦しみ続けるだけに至らせるような反復や、
配される意味により、
戸惑いを攪拌させ、
あらゆる意味に置いて行かれ、
現れる域により、
言い分けがましく迫る意味との対立や、
そこで生まれる軋轢により、
似合わぬ意味を着込みながら、
機関的なものに攻め入られ、
またもや制限を生み出され、
発生する苦痛に狂いながら、
空洞化していく今に
対価を求めるだけに至るような
意味にもとづくものなどは、
絶えずうとましいものであり、
麻疹を生み出し、
収まらぬかゆみにより、
いらだちも増え、
悶える思いは、
どこに行き着くこともなく、
価値の間で苦しむ限りは、
そこでの価値に苦しむだけに至り、
自らを自由にさせようと求める
自由こそが、
不自由のはじまりであることに気付きもせずに、
築いたものなどは、
すぐさま破壊されるだけであり、
そこから逃げ、
どこにも定位置を求める限り、
この心身とは自由を用いずとも、
絶えず自由をも超越する何かに変身する。