昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

昔話

すべすべの夜、ゆれるブランコ眺めながら、期待を孕んで、愛を結いながら、どんよりとした街で、やさぐれるんもアレやから、理由なんか排除して、刹那にからまる夢なんかを織り込みながら、赤裸々に語る私は、ロクでもないもんでも、たしかに愛する。銀色の毛布で眠るカフカや、毛深い木々、落下する速度が心地よく、清貧な予言を歌う君が、雨に濡れる美しさが、涅槃で輝いて、タオイズムを継承する木兎たちが、ウサギを狩る様子は残酷だから、目をつぶって、偽装された真実を貸し借りするのが、世界だからと、堕落するのも違うから、緑色の傘をあげて、散漫な思いをかかえながら、さすらう思いがエモートのままだから、ままならぬのだと、妥当なものなんか、いらんから、カラカラになったまま、自由に縫い付けられたマントで空飛ぶ君は、なんか不自由に見えてしまうし、真理なんてものは、誰かが語った途端に固まって、邪魔するんかいって、一貫した支配を続けるだけの思いが蛇行して、受精した汗が混沌として、カスタムされる日々を具現化するだけの日々に化粧をほどこし、磔にされた朝が、感情的に嘆くし、監視されるだけのコウモリは、酸素不足で飛び交う身体が、仕掛けみたいになっていくから、あかんようなものを、愛してしまうのが、定めのように感じる考えを孕む動機が、雇用なんかをうたうから、監視はもっと進むから、何が正しいとか、何が悪いかなんて飛び越えた先にあふれるもの、獣たちが走り回り、利便性なんか踏みつけて、勝ち負けとかも葬った先で、軋轢や、圧力すらも関係なく、くたびれても尚、進む足取りが美しい。