昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

いびつな逃避行

私は、私しか信じんと、とたんに現れるもんなんか蹴飛ばして、君すら裏切って、ドギマギしながら、今をなぎ倒して、ながらくに嵌まり込む思いが、誰かを傷つけて、舌足らずに吐き出す思いが今を傷つけて、チクチク痛むこころが、遠くなって、なまなましい動機が、バチバチ鳴って、涙目な空が、空白なって、はびこる言葉がバビロンを埋め尽くし、淵源になびくなまめかしい動機が、貪婪なままで、ニヒリズムに陥り、憎しみばっかり増えては、敷衍する苦しみばかりが、簡単にせまる尊い君や、季節に織り込まれる物語が孕む確かな愛が、たしなむものや、ゆうゆうと飛び越える。書いて飛んで、もっとして、どこにも行き着かないままに、つたない思いを統治するもんなんか切り裂いて、最たる意味は、瞬く間に苦しみを与えるだけであり、あらゆる権化は、なけなしの今をけなすだけであり、あらゆる今は、通過されるためだけに備えられていく。


天使みたいな翼ひろげて、健気に意思に端子差し込んで、こんばんわ言うて、日が暮れるんですって、すってんころりんとして、衰退せんと、退廃もせんと、互い違いになって、担うもんも、なまめかしく、うるおいもあれへんから、折れてもて、愚かなまんまで、カラカラなって、のたうち回って、暇なって、悲観して、日が昇って、感謝して通わすみたいな幼気な日々に、かすかな愛もたよりなく降って、山あり谷ありで柔らかくて、クタクタなって、無くしてばっかで、バタバタしても、確かなんは、愛だけやと。