昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

アホしかおらん国で

ハードコアパンクの国、でっかい指がエンター押して始まる世界、ストレートエッジの思想は、偏りを見つけたから、終わった理想に変わったのであり、所詮は分別されるだけの善悪がもちいる思想などは、偏るだけであるし、夏は死と密接な関係にあると、ばい菌だらけのプールで腐敗するのは、頭であり、身体ではないのだと、コンドームからはサイダーの匂い、暑い夏に中央集権的に現れた蜘蛛、トカゲのサンダルを履いた彼女たちは、増幅する一方で、血の繋がりは無いが、同化することを目的として、現れるなにかを、延々と捕食していることが、システマチックなわけではなくて、ただ法や善悪などに隔てられるかぎり、彼女たちの増幅は終わらずに、この国の中で模倣品を増殖させる。供儀として集められた蟻みたいな孤独、枢要な価値とは、数字でしか表せないらしく、くたびれた季節を殴りつけるカッコイイ手は、未熟な世界を構築させる大人たちを破壊し尽くした後に、自らをも破壊するから美しいのであると、創造的な腫瘍を破砕したあとに敷衍する懐かしさに涼む。ゴミの中で敷衍する白痴、あらゆる利己的なソースにより、僕らはバグを引き起こすのだと、キャリーバッグからあふれる血を攪拌させる孤独な屍、ネズミがフランスパンで、できた橋を渡りきるまでの数秒には、女々しい記憶が残尿感をたずさえ、パスワードを書き換える。憂鬱にゆらぐヒマワリ、不満そうな検体に差し込まれる、独善的な思い出、端々にあふれる恐怖、肝心なものを忘れるケモノたちが交わる深夜、肉片と化した銀河の記憶、吸収される隕石たち、あらゆる結婚の終わりでトレードされる結末、ニヒリストが集める使徒、所有されるための身体が磔にされて、去りゆく健気な彼らは、ネットワークの影で、過激で閉鎖的な夢を見て、報いや、やましく無垢な儚さをたずさえ、現時点に織り込まれていく思いを捕食するエリマキトカゲが走り回り、慢性的な微熱をかかえている彼女たちが売りさばく漠然とした身体という都市を破壊するためのミサイルが飛び交い、攪拌される思いは、ちょうど良いものなどをうたいながら、たゆむ現実の中で束縛され、帰路を失う。