昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

濫觴する感触

星からこぼれる汗、おぼこい日々で毀れた君たちの表情、承認欲求の河馬たち、首輪をつけた猫が、ジャラジャラと言わすアクセサリー、さえずる記憶がグルグルとうなり、閉鎖的な夢にとじこめられた学校の中で、表記されるものにより、リアリティーを喪失したが故に、最愛のものを無くしたのだと、語る死地で備蓄される希望を切り売りにして、侵食してくる世界の緑や、偽計を続ける鮎たちが泳ぐ川とチアノーゼ、他愛もない日光が当たり、対価を求める地下鉄の中で、分離していく彼らが波状になり、似合わぬものを着込みんでは、担うものなどは、誰かに借りたものであるし、髪の匂いや、ゆれるアトラクションや、消滅していく雰囲気に固まる動機などが展開を求め、恋の終わりに汚れていく私たちの羽根がバタつき、バビロンでばら撒かれるビラや、半開きのドアから流れる家族の音がまじわる魯鈍な世紀、あらゆる苦しみをビターにして、かかずらう思いをバターで炒めて、どこでもない場所で、どこにでもある思いを浮上させて、さすらう動機は、延々と厭離していき、支配されずに、かかわる因子なんかから放たれ、誰のものでもない面影とまじわり、そこで感じたままならぬ思いと絡まり、かかわるほどにわずらわしく感じ、時間に阻害されずに、世界を切り開いて、切り取られるだけの運命が、惰性な正解を求めて、構築される苦しみや、去り行く君の経路や、さまよう値なんかに縛られるよりも早く突き抜ける。君の涙の通り道、理解を超えたあたりから、たぶん憎悪とは生まれるのであり、存在すること自体にいらだつようになった静かな夜、風景は深い眠りにつき、付かず離れずの距離を保とうとするほどに疎ましくまじわる罪の敬仰、犠牲的な関係により結ばれた恋人たちが収斂していく先で眠る裸婦、単調な窓からこぼれる陽を日記に書く君の背中、どこに行く訳でもなくさまよう精神は、泡沫を切り裂き、週末を蹴散らして、あざ笑うだけの記憶を超克する。窮屈な靴の中にはカオスが詰まっていて、仮想的な面影は依然として装置的であるし、出来合いの真理を確かなもののように崇め、アガペーや、曖昧な進路なんかを結び目に変え、季節に織り込まれる風や影や、豊かな心情にほとばしる暴力的な道理が、リリカルなものを損ない、ないがしろにされる思いが、定めを失い、喪失感に垂涎するようなペシミズムに浸りながら、悲哀なんかを用いて、徒らに日々を逍遥しながら、敷衍する記憶は、普遍的なもの過ちを定理に変え、理性がないなどと、利息を用い、制限されるだけに至るような日々の中で、加算される義務が求める閉鎖的な愛や、計算づくな思いに深まる窮屈な理想や、清貧なものをうたいながら、奪われる理想を売買しながら、品定めするために保たれる正しさを用いては、憂鬱に闇を捕食し、法則的な記号が押し入る要因がインタラクティブであればあるほどに、互いを窮屈にさせるのかと、簡単な感動と同化する存在は、この仮想現実からは逃れられないと思う限りは、仮想的なものから逃れられずに、絶えず普遍的な対価に覆われて、自らを見えにくくするのであり、世界の始まりは、自分が始まる以前に継続していたのかすら自然なことのように感じられずに、看過するほどに、感覚は緩和せずに、せせらぎながら、誘致される日々はいびつで、ままならぬものであるし、あらがうほとに歯止めもなく打ち寄せる波は、理想を損なわせ、なあなあに宇宙と交わり、てなずけられるだけに至るのかと、加算されるギミックに囲われ、過去を漁りながら、離散していく先に風景は破滅し、悲惨な現状をうたうだけの堕落した世界は、とうなずくほどに、真実とは遠ざかり、本質を見抜けずに、見誤り、自分こそが正しい、絶対的な王だとのさばるだけに飽き足らず、誰かを非難しては、自らのしあわせを確かめる行為にひたる。