昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

清貧な傘

僕らは終わっているのだと、口ぐせのように語る奴らがたむろする陰気な島、退屈をしのぐためについやされるいのちは、なにかを枷にしながら、ただ稼ぐために、あくせくしながら、うたわれる正しさに流されながら、本質的な正しさはただそこなわれていくだけに満たないのに、汚い君は、機械的な欺瞞を誰かに孕ませ、正しいという幻想から逃れられずに、徒らに消費的な彼らの犠牲として、すべてはよく見れば詐欺的であり、紛い物の真実に入り混じる言葉が世界を狭めながら、この身に降り注ぐ無尽蔵な黒い雨に汚され、超巨大なガン細胞として、我々は生きるのだと、この妥当ないのちが青春と静謐を汚し、生きることにより現れる苦痛と、空虚さをまぎらわすために、互いを破壊するように擦り寄る君の報復と、関与することにより快癒できずに、散漫な意識はデータ化され、些細な出来事に蓄積する悪趣味な思想や、子孫繁栄するほどに先細り、補足するほどに悪臭を放ちながら、なつかしむほどに駆逐され、口ぐせのように、なごむなどとうそぶく間柄に愛などは存在せず、ただ損得だけが、尊厳などをうたい、用いられる権力に牽引されるいのちはちぐはぐになり、空白の夜を破壊するために、墓を食う悪魔的な輩があぐらをかいて、飼いならされた君は容易なプロセスに移行しながら、森羅万象を憎悪し、悪阻の間に締め付けられるあやまちなどを人々に課せながら、自らのあやまちには見向きもせずに、誰かの苦しみを願うがあまりに、あいまいな真実に拘束され、最愛の者を捨てまで孤独に貫いた君の意思を苛み、厭うだけの者どもの至福に擦り寄り、あたかも自分が正しい者のように語ることにより、その正しさは正しくあるために、誰かを傷つけ、互いを苦しめるためだけに機能する金言や期限により、相続したものが、現在を苦しめるようなシステムなどを破壊して、現れる規律などを翻し、自らを正しくさせるような紛い物の真実を蹴散らし、自らが正しくあるようにとうながす者こそ、物事の裏では、なにをしているのかを見抜く。