昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

朝靄

時間を持たぬ木々、自覚する間もなく、降り注ぐ情報の槍、女性的な心音をたずさえ、ぬくもりある日々に現れる結末、退廃的な猫、早歩きの鳥、ヒステリックな母の代用品たち、カタツムリの孤独、歩く鼓動と、進化を超えて、とがめる所以から肥大化していく思いが、低劣なものから跳躍する。敷衍する意識の結末へと移行し、さらなる深みに目指すことが、さらなる高みに移行する手立てであると、定められた法の中での鳥たちは、とたんにとがめられるのは、外から与えられた罪の責任であると、受け取る側の罪の肥大化、あるいは、被害妄想には気付かずに、ただ始まると交わる罪は、与えられたものよりも、痛みを肥大化させ、今に苦しみを与え続けることの儀式化を終え、今の苦しみは、前世の責任であるとか、大事にしていないからなどと、うながすもののあやふやな怪しさに阻害される前に、普遍性や制度から疎外され、たちまちに現れる立て看板に書かれた、「ここより、外にあるもののすべては、正しくない。この中にあるものだけが、正しいのである」このようなまやかしの外へと飛び出すために、あえて疎外され、アウトサイダーとして、罪のウィルスから逃れ、端的な商売から逃げ、結末にせまる、うさんくさい最終戦争の宣伝のスピーカーを蹴り壊し、散漫な意識が、儀式的なものの供儀として、供えられる前に、手付かずの、その先へと、またその先へと進み続ける。