昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

加速

夜明けを待てずに走り去る超高度文明の鳥、高揚感が幼気なメロディーを作り上げ、健気な様子を涅槃にばらまいて、刹那に訪れ補完される闇が攫うまでの距離、内臓に響く音が精神を軋ませ、機械的な安静から、感情的な受胎告知や、神々しい札束は、新たな神として崇められて、蜜月時代を築き上げて、互いの傷を舐めながら、長らくの苦悩に飲み込まれ、慢性的な嫌味を放つ継母の高音なボイスが、脳内で循環し、一定のリズムで景観を破壊して、はびこる悪意とバビロンの苦痛にやらが通過し、追憶に馳せる焦燥感や、消耗品として生きる意味なんかが、間接的に混ざり合い、吐血を繰り返す少女とネオン街が重なる写真の青さや、複製されるだけの昨日に惰性に導かれる彼らの疎ましい表情や、症状を拡散し、覚醒をうたうだけの絶え間ない革命とは、所詮はニセモノであるし、めでたい連中が仕向けるものなどは、君を主役で無くすために、何かを崇め、偏り、迎合し、健全さを求めるほどに、加速する正義は、過激なものに陥り、世界を自らに収めようとする限りは、世界は限りあるものとしてしか、働きを加えられずに、制限される限りに、自らの中で終わらせようなどと仕向けるようなシステムの中で、抑制され、抑圧されるほどに、過激なものを抱え、加速する暴力性の虜になるというよりも、その暴力性により、自らを駆逐するものに対しての恐怖により、より過激な行動に移れば移るほど、元あったものからかけ離れ、ただ破壊することに快楽を見いだしていく。