昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

退屈

君たちは依然として道具でしかないのかと、偶然を装い、迫る豊かさなどは、一瞬のものなのかと、所詮は我々は道具でしかないのかと、簡単に処理される感情は、痩せ細るばかりだし、孕んだ意味は絶えず打算的であるし、あらゆるものから解き放たれて、すべては邪魔なものであるからと、邪魔なものを、邪魔なものと捉えた途端に不自由になるし、自由を求めるほどに、自由であることなどは、不自由に変わるばかりだし、惰性で紡ぐ思いは、散漫に季節を漁り、奪われていく意思は引きずられては、散々な日々を過ごすのかと、悲嘆に暮れる君の被害者意識なんかを破棄して、はびこる悪意を消費するだけの、堕落した指南なんかを受けるから、君はいつも退屈なままであるし、いくらドレスアップされ、暇をつぶすために、何かに囚われるよりも速く飛び出して、怠慢な季節に迫る幼稚な偽装を繰り返すだけの、情報からは離れて、忙しく動き回るよりも、そこでじっとしているほうが、何よりも速いのだと、果敢に挑み続けるからこそ、そこで互換されるものや、補完されるものから放たれ、はびこる愛が敷衍して、歪な季節を乗り越えて、感じるものだけが、今を確かなものに変えて、応用されるだけのものなんか、糧になるはずもなく、私を咎めるのは、私だけであるし、感じ方よりも速く逃げ出しては、さえずる答えが、機械的に動いては、意識を磔にして、新たな神としての情報を崇めるべきだとか、君はうるさくつきまとうから、しあわせなんてものに押し込まれて、なあなあにみんなと一緒に同じように生きられるはずもなく、クタクタになりながらも、塗り替える意味はひるがえして、世界や宇宙なんかもいらないから破棄して、画期的なものすら、不純であるし、そこで認識するものすら与えられたものであるから大嫌いだし、だんだんと孤独はぬくもりを覚えて、隠遁する先に擦り寄る孤独に飲み込まれずに跳躍し、超越しては、行き着く先などはいらず、あてがわれたものにはうんざりするし、ステレオタイプなものや、レッテルや乗っ取りなんかが横行するネットワークを突き抜け、気だるい運命なんか蹴散らして、好き勝手に価値を書き換えることの美しさに勝るものや、負けるものもなく、物々しいだけに虐げるものを殴り倒してやる。