昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

真偽を捨てた青

独裁は加速する。僕らは簡単にやせ細って、誰かの機械として、密告に震えると、語るネズミ。名前もない君は、日々を短絡的に消化しながら、安酒に泥酔する。国なんていらないから、国なんて知らないから、勝手気ままに鳴り響くブルースハープ、そこかしこで愛がめばえて、誰もが憎しみ捨てたらとか、理想主義的な嘔吐を繰り返す蝶たちは、いつも情報により過食気味だし、すべてのギミックがねたましいと、よがる誰かの話なんて聞きたくもないから、乾いた風にゆらぐ。つたないものであっても、誰かに届いて継続され、その者を書き換え、革命に至らせるのが、革命であり、何かにおどらされるよりも早く行き着くよりも、天を超えて、へだてるものがない辺りから、こぼれるものが、愛と名付けられる以前の、ごく自然なぬくもりであり、それを愛として認識するよりも速く突き進んでは、どこにもたどり着こうとはせずに、馳せる思いは遠くで雷に変わり、雷鳴響く後には、何も残さぬようにと、容易にたどり着くものなどは、そこにあるものをそっけなく補完し、あたかもぬくもりあるもののように語られるものなどは、所詮はその愛により歪んでしまうならば、のらりくらりと散歩を続け、何かをたくさんふくんでも、複製され、簡易な満足感により陥るだけだと、打算的な破壊者により、情報は常用され、不確かなものすら、確かなもののように感じさせられ、正しくないとされるものに抑止され、抑圧されることに内包されることにより、正しいものとは、自らの力により歪ませられ、その正しさは、どこかでは悪と呼ばれ、毛嫌いされ、その悪とは、どこかでは、正しいものとして、崇め奉られ、拝まれ、願うものなどは、ねだるようなものであるし、粗末に扱われる神は、記号としての役目すら果たせずに、人により歪ませられ、蓄積する苦悩はやがて、憎悪に変わり、次々と人の間で繁殖し、伝染したものにより、強度は増して、自らを憎むように、他者を憎み続けるのかと、加担する義務に擦り寄る価値などを破棄し、世界から逸脱して、何も思わぬように、思い続けることにより、世界をつらぬき、宇宙からぬけだし、脱したあたりから無が敷衍し、何かから産まれるよりも、何かに吸収されるよりも、何かに寄りかかり、語られるものにより、自らを苦しめるよりも、健気につきぬける私がえらんだ孤独や、えらんだことにより、のしかかるものに、重いも軽いもなく、また、与えられたものに満足するとかしないとか、ないがしろにされ、不平不満を綴るよりも、折り込まれていく先には、無だけがひろがるよりも、その内側にそなわる空間に磔にされているだけの君たちの密度や、閉塞的な観念に押し込まれていくだけの、しあわせなどを追い求めるよりも速く突き進むことだけに専念する。