昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ニヒリズムの焦げた匂い、コアを失った地球を調教する女の子が荘厳な音楽と共にとむらう日々の屑、仮想的なものを飛び越え、敵愾心に震える因果たちの終焉に腰掛ける支配的なモノクロームに敷衍していく日常や、インタラクティブな午後に措置される悠遠から配布される愛に似たようなものや、物語が生み出す合併症などが反乱を起こし、ゆだねられた結末にせまるアナクロニズムなどを消費して、いぶかる現実と、瞬く間の優劣に痺れる多幸感、浮遊し続ける意識が過信するほどに、増していく憎しみをたどり、君の不吉な夜に生える季節的な憂鬱をたべるフクロウたちが、言葉と行動の間に生える雑草をむさぼる羊たちと調和し、信仰心なども潰え、厭世観を捕食するペシミストたちが屠る気圧から、狩場では、森の神をむしゃむしゃと食む音が反響し、感性の乾いた音が風と混ざり、対価を求め、ねだるだけの彼女たちの騒ぐ声や、同じような頭をして、叫ぶだけの彼らの意識が蛇行し、超過していく思いは、支配される苦悩と、それに促されるだけの機械的な快楽との合間に生まれる軋轢によって、苦悩とは生まれるのではなく、無知ゆえに苦しむのでもなく、与えられるままに捕食し、埋まらぬ満足や、ただひたすらに追い求める快楽からの解放をうたうだけの、堕落した干渉により、監視し続けるだけの、惰性な高尚や、用いられる正しさこそが、真理であるという姑息な嘘により、引っ張り続けられることにより、心身は間延びし、痛みとは絶えず波及するのであり、理解から解放され、思念が捻出する退屈な体型が対価を支払うことを辞め、たちまちに敷衍する形式的なものを超越した途端に、意味するものを跳躍する。