機械的な朝
匂い立つ世界。退屈な習慣を踏まえた不機嫌な人々。悠揚な事実に転換される言葉の翅が撫でる豊かな瞬間を知らないから、慢性的な痛みを抱えているような正義なんて、次々と犠牲を生み出すだけだし、発展は退廃を生んで、邪魔なものだと排除して、信じるものなんかないからと、独占される思いに支配されて、侵食される。果たして求めた自由とは、求めるほどにすべてを枯渇させては、埋まらない思いに攻め立てられ、これで幸せなのかと自問自答するほどに不安と不満で爆発するような人々の流れ。健全な朝の大気をふくんで、永遠性から放たれ、借り物の言葉が気配を攪拌し、修繕される希望が老化を加速させる前に、腫れぼったい目をして眺める先は、信用をうたうだけの堕落した世界である。自動的に裁かれるだけで、刹那に讒言がなびいて、蓄積する苦悩は粘っこく、うとましく熱情する。裁かれるだけの日常に隠された意図などに交わる季節に査定され、加工されるだけの意味に鬱積し、均等さなどを孕んだランダムな警鐘や、完全性をうたい、復元されるだけの結末に認証される願いなどを咆哮し、未熟なままにつむぐ歌が感情的に交わる先々で備蓄するエンコードや、理性を複製するだけの天国などを妄想するだけの平和などが、平和を保つために塀を作り、外から来るものを破壊し続けるような正しさが汎用され、同じであることを強制しては、つたない苦しみを共用し、幸せであることを演じる。