昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

鼠の歌

葬る恋人、ひきずる青と赤の線、他人行儀な電柱たちが照らす深夜の行動、コンビニでシンガロングされる安っぽい希望の歌、季節はねじ曲がり、慢性的な痛みを孕んだランダムな色彩、端子を追って、結末から逃げ惑うロボットたち、仮説から生まれた蝶が作り出した銀河、星を血合いして、新たな愛で埋めたのが、私たちの星なのと、テクノロジーの呪いにより産まれた君が不機嫌そうに語る、保守的な挿入歌が輝き、漠然と遡及される思いにより溺れてしまった我々は、近絶滅種として崇められていたにもかかわらず、ニセモノのカタストロフの犠牲にされてしまう。屠られた過去は不満げで、健気につつまれる動機は儚く引きずられ、徒らに日々を消化していく夜の屍、鼠の残虐なマーチに、隠逸していく思い出の枷、カスタムされた利便的な基礎から、加算される原理は理不尽な消費を繰り返しては、散漫な犠牲を生み出し、すべてを踏み潰していく。