昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

流浪

反復される面影は、か弱いだけで、何も残さず、そこに到達する意識は、形式的なものを投げかけ、そこで永続されるもの腰掛け、淡々と広がる景色に絶えずシンクロしていく思いが靄を放ち、すべてを見えにくくさせては、屈折していく意識は、際限あるものにとどまり、あたかも幸せなものを演じるだけで、存在は孤立し、そこから逸脱できずに、のらりくらりと意識下をさまよい、現実味を失っては、他者を羨んだり、憎しみながら、長らくの顛末に嬲られた風にゆらぎ、豊かさをうたいながら、発展し、発生するものなどに、何ら正しさはなく、ただ願う幸せは、祈ることだけに固執し、そこで孕むものは、短絡的な快楽か、怒りの傀儡として、システマチックにうごめく意識は、自らの不満をためこむだけの、空疎な器としてだけ存在し、そこかしこで可視化されるものを、あたかも現実のもののように受け取るだけの概念から逸脱するために、この存在とは編み込まれては、強度を増し、あらがうほどに生まれる矜恃は、自らを強靭なものに変化させ、課せられた義務などは、所詮は与えられたものに過ぎないのだから、自らが織り成し、作り上げたもので昇華させる。