昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

高出力

時折にむすばれる言葉、健気な手当てを終え、報酬は無機質な彼らの核、窮乏する猫又がうたう次元との関連性から、軽薄な存在から放たれ、誕生日を憎む彼女たちの故郷からすなどる憐憫や、筐体として備え付けられる便利な彼らの慟哭がひびく、欲動するだけの深夜に高まる有益な心情なんかが売買を勧めては、リリカルなものこそが、宝飾に勝るのにもかかわらずに、物質的なものに妨げられ、美しい景色を見逃し、見過ごす時折がバラバラになる儚さなんかに、デカダンな連中は、乱立するペシミズムに閉鎖的になりながら、塗り替えられる時に寝返りしながら、願い事を続ける祈る手を蝋で固めて、そのまま動かないようにさせるあいだになびく嗄声なんかが、性差なんかをうたい、生産的な気配は、採算を合わせるために等価を用いて、意識を混濁させるようなあいだから、気配すらも失い、ただ見すぼらしく、見捨てられた自己を利己的に消費して、凝り固まるだけにいたるような出来合いの真実に、枯渇するだけの精神は、敬神などを続け、デリカシーもなく近づいて来ては、君を妨げる。証明するためだけに、この存在とは認識されるのではなく、自らの認識を深め、世界との乖離を求めるよりも、同一化をめざし、融合するよりも速く逃げることにより完結するよりも速く逃げ去り、些細な出来事がテンプレのように襲い、失意のどん底に至らせるために鈍麻な憐憫が制限を与えるようなあいまいな解答から、倒壊していく意識は、誰かと混ざり合うほどに軋轢を生み出し、汲み取る苦痛は、普通という観念を誇示するほどに苦しみを増加させ、夢の中ですら、見すぼらしい自己に苦しめられ、今に制限を生み出し、奪い合う事実から自立できずに、今に手なずけられ、健気に戦い続けるほどに孤独が自らを苛むから、ここでの孤独とは、世界との関係を深めるための確かなまじわりであり、そこで孤独であるということの認識を深めるよりも、世界を温め直し、あらがい続ける先に自己とは高まるものだと、そこでの存在などは、せいぜい存在する範囲に収まらずに膨張し、どこにもとどまらずに加速し、自らの枷を外し、世界にすらとどまらずに、空間を引き裂き、世界と名付けられたものの外に出るために、君とは存在するのであり、制限される善悪や生死から逃れ、絶えず襲いかかるだけの苦しみなどに苦しむこともなく、その先へと勢いよく進み続ける限りに、存在とは限りあるものや、限りないものの外へと一斉に放出される。