昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ままならぬ君

不死身の君、孤独に流動しては、冷めた目をして、つむぐ未来はやましく屠られて、現実を食べ尽くす機械的で、ドラスティックな変化から、面影も唐揚げにされて、口の大きいだけの化け物に食い尽くされて、繋がれたら未来を器用に縫い付けるだけの堕落した主体が、粛清を続けるような段落から、軽薄にむすばれていく動機から逸脱し、様々な不安が積み重なり、長いだけの日々は計画的なものを伴侶に変える。つむぐべき愛も損なわれ、懐かしむだけの日々は卑屈なものをかかげる。感動と混ざり合う確かな瞬間。意識は空中をさまよい、印象にとろけて、満足なんかを超越して、選定されるだけの意味から放たれ、短絡的な愛を破棄し、はびこる言葉だけが、今を確かなものに変えて、色あせる君も、あでやかに散って、蓄積される理由なんかに振り回されないで、ないがしろにされる思いが羽ばたき、愛された理由などは、そこかしこで終わりを迎えて、恬淡になびく所以に集中する季節的なものに覆われ、乱立するものに隔てられずに、ジトジトとした思いから放たれ、はびこる笑顔だけがあいまいに咲き誇り、卑屈な奴らが迫る理性的な気配から脱兎する。君の暗い顔、濡れたテーブルのシミ、そこら中に張り巡らされた連帯感の後、朝がふやけて、連絡を破って、卑劣に走り去る車から流れる音楽で鼓膜が破れ、倦怠感にひれ伏す昼がとろけて、熱暴走してゆらぐ体温や、悲観的な夜に消え去ることごとくが崩れては、悠遠になぶられた日々を作り直す。