昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

受精

朴訥な思い出をバクバク食べて、純粋無垢に笑って泣いて、花咲いて、再会して、最愛の日々およいで、わずらわしい真理なんか捨てて、チクチク痛む心がチクタクひびいて、貧寒な儀式を続ける恋人たちの横通り過ぎて、消え行く思いが蓄積する化膿した心でバシャバシャ溺れて、覚えもないから、おぼつかんから、あいまいなまんまに放置して、君の面影も重たなって、担うんもあれやし、あらがうし、あてがわれたもんなんか邪魔やし、邪心ばっかやから、転がったり丸まったりしながら、森羅万象なんかを打ち砕いて、奪い合うだけの真実が、正しさの云々をわめき散らして、教育なんかを偉そうに語るんもあれやし、軽々と飛び越える朝にきらめく太陽や、対立し続ける今は欺瞞ばっかりやし、不満足なんか語らんと、あるがままに羽ばたくのです。このまま宿無しで、誰のところにもとどまらんと、あてもなくさまよいながら、一貫した意志だけで突き進んで、ありがとう言うて、言い訳なんかせんと、センセーショナルに、あらがう先には創造性であふれ、すべてを芸術的に昇華させて、詩的に今を消費して、ロマンをふくらませて、引き合わされるものとぶつかりながら、ぶつくさ文句言わんと、復活するための予言なんか破棄して、配備される愛がハイビスカスに変わって、勘違いせんと、短絡的な批判におちいらずに、おどおどせんと、自らの意志を大切にします。面影と小銭、修正された日々にビクつき、次々に磔にされていく人々の価値が神になり、憎しみばかりを加速させ、ささいなことで戦争になる世界、形式的な貪婪さが、空疎な自分を捕食して、法則的な末尾にからまる数字的な呪詛、カラカラにかわいた夏を愛でるために、私たちは産まれたのであり、誰にも従わないために、対比しないで、緩慢な時代を肉欲でつきあげるような、無責任な報道なんかを超えて、センセーショナルに生きるのです、と語る君の無垢な表現が素敵やから、解放感に酔いしれて、なんも求めんと、酩酊しながらも自らの意志だけで、ぐんぐん伸びるんです。