昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

居ないものを愛する

すべては大差もなく、与えられたままに退屈な朝を迎えて、得たものをそのまま食して、排斥されるだけの欲望のカタストロフを重ねて、快楽を迎えるほどに、完全に破壊し尽くされ、苛まれる記憶から、枢要なものなどほとんどなくなり、どんどんと追い込まれていく思いが、今に抵抗を加え、空疎な時間に縛られ、しばらく与えられる苦痛により、支配されるだけの今にジレンマをかかえ、時間に感覚をうばわれ、運動的に関与する間に堕落する感性は、精神的に依存し、陰鬱に消費される思いは汚され、軽薄にむすばれる動機が行方をくらまし、関連するものや、関係するものに罪はなく、罪とは自らが作り出し、与えられ、背負うことにより、罪とは強固なものになり、今に与えられる罪は、儀式的に消費され、価値を感じ、がんじがらめになって、生地や季節や味に支配され、奴隷であるよりも、徹底して保ち守り、信じさせられ、同じであることを強要され、共有することにより安心し、自らを麻痺させるために、間に合わす思いが混同する意識的な汚穢から、加算される罪は誰かの力により参画するものが悪を誇張し、今に罪は拡散され、刺激的に内面をかき乱し、身体を放棄し、または破棄しながら、死から攪拌され、配役を決められ、起算するほどに服役していく意識は、暗い檻の中で迎合される罪を反芻し、反復し続ける先に、罪は認識し、反省に至るよりも、罪とは与えられ、感じることにより、罪であることに怠惰になり、当たり前のように意識に刷り込まれ、平衡を保つために、罪を自らに言い聞かせ、枷に変え、退屈なものを崇め、何かであることを強制し、去勢され、宦官として従い続けるあいだに、罪は肥大化し、愛をうたい、幼気な者を騙すためだけに機能し続けるあいだに、神などは居ない。