昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ドラマチックな最後なんてない

ことばの内側に潜む暗澹としたものを取り除く。すべては経過し、年老いて行くだけの物事の間で軽薄に積み立てられるものを眺め、崇めてはこびへつらうような間にシニカルにこじつけられるものを変換できずに、ただ散漫に経過して行く存在の不確かさに追い付けずに、生きることに恐怖するような思春期のぐらつきに酩酊し続ける。強度もなく徒然なびく風景に引きずる悲観した過去で互換されるものなどがねじれては、ドラスティックに退行して行く意識が引き連れる物事に統合される彼女には、正常さはなく、ただ儚く募る物憂げな妄想の虜になり、理想を喪失し、外から希望を駆逐され、何も叶わないと宣言するような社会などは、はじめから存在すらしないのに、そこで不確かに愛したものに抑え込まれているように、自らを抑圧し、際限なく苦しむ間に、世界などは、画面の中にはなく、自らが生み出し、現れた世界だけが、世界としてその場に氾濫し、敷衍し続ける。創造主などいなくて、ただ混沌だけが存在をふやかし、鈍い死が存在をたぶらかし、不確かな世界が押し広げる薄気味悪い会話が延々とそこかしこで引き伸ばされては、つたない意識が世界を咀嚼し、すべては巨大な口の中で粉々になるだけであったとしても、そこに残るものなどなくとも、手当たり次第に撃ちまくり、やりまくるんだ、このねじれた世界と永遠に結ばれるために、あるいは、この世界と同化して、本当の痛みを知るようなフリをして近づく奴らの涙に騙されないように、際限なく与えられる影響が行き渡り反響する間に、与えられたものにより、自分が飲み込まれる前にすべてを翻す。