昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

喧騒の汚穢

冬も春も死んで、マルジェラの数字みたいに雲や鳥が空で踊り、世界の上澄みにたまる毒素のようなニコチンやアルコールや、期限切れの定期が寝そべる古びた地下鉄に幽閉されている君の不機嫌や様子や、豆腐みたいなカバンを背負い、全世界の苦難を抱えこんでいるような表情でにらみつける画面の中では、あたかも幸せそうに騒ぐだけの偶像により、取り残されていくだけの自分との距離感に耐えきれずに、死に最も近付く貴重な夜に降り注ぐ汚物をばらまくカタストロフなんかに負けてなんかいられないし、イラつく頭で兵器的な自分がすべてのサーバーを攻撃して、誰も何も見えなくさせるために、君とは何度も複製される。復元されるだけの情報の中での私が胎内で蠢く。流入してくるウィルスにより支配された観念は、官憲どもの道具としてカスタムされ、経済という偶像の傀儡として、必死さをアピールするために、蝕まれる現在に成否などなく、ただ歪んだ理想によりがんじがらめになった根から腐り、この生命という本質を破壊し尽くすために保たれる関係性などが打ち出した制度により駆逐されるのだと、修羅を歩く宮沢賢治の後ろで超新星爆発した瞬間に、主観を循環する行方に保たれる所以などから超脱し、争う先に現れる真実などが視野を破壊し、ただ現れるものを崇めた途端に、この生命は、世界により駆逐され、ただ信じたが故に、自らをガラクタに変えるような残虐性の中で踊る軽薄な骸骨たちが高揚感を示すほどに赤く光る目が、暗闇の中で惰性に精神をむさぼる間にレトリックを駆使する原理的な了承から、宣伝的なものにより操作される衆愚や、マイノリティーな者が理不尽に操作する小さな世界により撹乱され、錯乱するだけの実態とは、ただ不安であるが故に、なにかに頼りたいという一心で、誰かの言葉や文字を崇めるという先々で吐瀉される悪魔めいた言葉を反芻する孤独な使者たちは、短絡的な同意を求めて、訴求されるものにより硬化していく意識は、ただ疲憊し、腐敗していくだけに満たない幼稚な闘争により倒錯し、錯雑な日々にバラバラに蠢く欲に支配され続ける。