昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

つんざく

ヘイトを溜め込んだ憂鬱な視線。錠剤に攪拌された情景をとどめるための写実主義的な官能を脳内に送り込み、ペラペラと捲れる声と恥部が乱反射し、精神に絶えず虚構を生み出し、詩的な吐息をこぼす君が過剰摂取した未来や、老婆の銀歯からこぼれる美しい散華や、切り取られた未来を崇めるシーンに喪失感をかかえた乳母たちの休息をながめる虚脱感にあふれた昼下がり。悠遠にひろがる貴女のカタルシスや、静かな呼吸や、ミュージカルみたいに騒がしい街並みに不規則に生まれる愛が穢れて行く。窮屈な進路に愛は崩れて行くと、森羅万象で枯渇して行く君のコズミックな汗、回転して行く偶像にひれ伏す貧相な雨にぬれ、倦怠感を肥大させる悠遠をカットし、健全さを謳う豊かな思想から生まれる弛みや、悠然と生み出す意味や、くすんだ国から空疎な自分が徘徊する暇つぶすだけの生き方に加算される精神的な悲痛さに採算合わせるだけの運命的な回線を混濁させる路地裏での共通語により破綻して行く我々。悪態をつき、くたびれた火星を散歩する泰然とした我らがつむぐ先々では絶えず進行して行く意識が退廃的な理想を羽化させ、自由に飛び回り、自らにつながれた概念の枷を外し、悲観せずに快適に理由から超越する。足首に備え付けられた爆破装置。爆発的に繁栄して行く人々の群れ。投棄して行く思い出にふかまる真理を超克し、新たな原因を圧縮するエモーショナルな工事の機械たち。シュールレアリズムな空間で反響して行く意識的な波状により、この世界とは互いを共鳴させ、存在という不確かなものを明らかにさせる合間にも私との不協和音を感じ、インタラクティブに消費される日々をつまびらかにするためには、体系を破棄し、体制に反するべく、ベクトルは何かとの調和よりも、反発し合うことにより、より良いものが生まれるのだ、と。