昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

サイクル

全体主義的な歪んだ創造性の捻出、ニューロンを走るネズミ、充電は赤のまま、彼女たちが残した爪痕からこぼれる血は青、前衛的な白い靄が世界を覆い、いびつな真理を抱え、矛盾した夜を従え、建設的な妄想にひれ伏す君の過剰な愛には故郷が無いから、延々と苦しむだけなのかと、感傷的にまじわる愛の先では、空白ばかりが生まれ、意味に迫害され、汎用される正しさに罰され、体系化され流用されるだけのものを崇め、あたかも正しいことのように続ける祈りなどに同化して行く思いが徒然なるままに足し引きされながら、定めなどを謳いながら、安直に信じたものが裁きを加え、空疎な自己が凡庸に示す尺度に寄りかかるだけの堕落したフラクタルさに鬱ぎ込む彼らの仰々しい尺度により、ニヒリズムを加工し、意識を硬化させ、高揚感を無くす。生きて成し遂げることばかりがひしめく対価をねじ伏せたあたりから繁栄してゆくものが枢要なものを見出し、未来だけを求め、永劫にほとばしる力の源のようなものを見つけ出す。惨めさを採決するだけの政治的な穴埋めに反し、アンチクライストをかかげ、倦怠感で埋め尽くされた思想的な操作にゆらぐだけの代用品たちが、模型の中でコケティッシュに誘惑を続け、与えられた価値の魔力に捕まり、他力本願でままならぬリリカルな法則に拘束され、最たる意味も見失い、未熟さを加速させる青春の中で肥大していた悲哀のようなものが、電脳世界の中で哲学的ゾンビの中で意識下をさまよう意識すらなく、死に乱用され、たびかさなる依存的な高揚感にさいなまれ、寂れた因果の中で仮想的な夜を模倣的にかつ貪婪にむさぼり尽くす攻撃的なアメーバのような幼稚なタクティクスにより、やがて小さなアメーバは太陽系をも駆逐し、宇宙全体を食べ尽くし、自らの中で形成されてゆく過去との対立を終え、現在では食べるものも、侵略すべき敵もなくなり、自分の外にひろがる未来永劫の無の中で加速してゆく自分を傍観する内からの自分にすら乖離し、理解などを超えたあたりから分裂してゆく自己を傍観するさらなる外への飛躍を続ける自我のまわりを回るだけの何もなく、何ものでもない自分がこしらえた幻覚の中でしか主体性も保てないから、自らをも食べてしまい、もう一度、宇宙が始まるサイクルが始まり、始まりにまじわる終わりから、自らとは排出され、同じような行動を見たままに繰り返すような永遠回帰から外れて、自らの行きたいように進み、自らが生きたいように生きることにより、答えをくつがえし、今にひれ伏すことなく、従順ではないからこそ、なににも妨げられずに健気に裏切り続けてゆく。