昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

無風

いらんもんばっか集めて、ほとんど価値なんか分からんと、あやふやなままに手出して、つたないままに愛される君も希望すら見失って、奪われるもんばっかやし、思い煩って、まやかしはやかましく付きまとうし、つくづくはつたなくもつれかかり、暗がりでくたばって、駆逐されるだけに至るし、いたわることもできんと、ノスタルジアをさまよう分離していくだけの時に唾棄されるもんなんかがへばりついて、未熟なままに関わって、交錯し続ける先に森羅万象なんかは真理を謳いながら、自然を崇めるべきや言うて、自らを高尚なもんにしたがり、従わせるために謳われる自然なんか、いっこも自然やあらへん。思想を編むゆびの細さ、ノスタルジーな青い髪と静謐な目、緩衝するために寄り添うらしく、痛むばかりの毎日やけど、ふやけるまでくるまる暖かさにゆられ、この剣呑な日々を少しでも優雅にのんきに過ごすべく、ベクトルはあやふやなまんまでおる。徒然なびく日々の豊かさよ、なんも買わんでも我慢できるし、日々はひらひらと明るいよってに、憎しみも、そら減りますわな、とわななく君の怠惰な奴隷たる精神の製品化が進む情報の慰撫なんて気持ち悪いから、勝手に言いたいこと言いふらしたらよろしいんちゃうかて、褐色の悪い日々も、そのままふやけて、気だるい様子で砕く氷をぼーっと眺めては、芸術的な真理を追求する。この命の他愛ない波形、経過してくほどに歯止めもなく屈折しよるが、おかまいなしに変化し、誰もが感染する先々で延々と転換されるものが、ままならままに交わり、はじまりと溶け合い、またね、と歌い、この尊い瞬間に侵食する新たな思いが悠々と飛び越える瞬間に綺麗なままであり続ける。このまま仲良く、くたばるのもありやし、あらがうほとにこの命は疎外されて、いちいち退廃したり、体たらくなもんを加速させたり、自らに足枷はめたり、欲があるから、この現代は発展して、便利にはなったけど、便利なだけで、そこで満たされへんからと、犠牲になったもんが放置され、あるいは疎外され続け、置いてけぼりなって、なじむこともあらへんと、固執して、変化を恐れては得たものにより枝分かれするシーンで断続するもんにより、この命は硬直して、高次に至らんと硬直しては、その場で流用される真意に基づいて、真理はうやむやにされ、徳なんかを謳うだけで、誰かを簡単に騙すだけに至るような正義によって、犠牲とは増え続けるんです。もう治らん風邪の中でエンエン泣いてんと、淘汰されても尚、強く睨みつけるワシらの目は強靭なもんを見つけ、見定めるもんがあらゆる正しさを蹴散らして、新たなもんを定める間に、定めなんかあらへんことに気づいて、この命は偶然に消費されて、その場で圧縮されて、瞬く間に次に送られるんですね。