昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

体温

読んだものが濃淡にならないようにあまり読まないようにする。ただ風が心地よいと感じられるかぎりは、陰ることなく生きること自体を突き抜け、ひたすらに前へ前へと進む余地があるかぎりは、誰かの光でありたい。ありがたい日々を見下す上げ底の靴履いて威張り散らしているだけの空虚な奴らのノスタルジーが敷衍させる詩的な夜、銀河なんてものは紙切れで買えるらしいと叫んでいる大富豪たちがヒゲをたくさん生やしているというイメージで洗脳している奴らこそ、怪しむべきであるし、敵なんてものは、敵と思わなければどこにも居ないのであって、敵を絶えず作り出すのは外からのイメージでありルールであり、理想や理念が罪と罰と法をチクチク縫い合わせたのが、この社会という異物であるし、自然回帰なんか謳いたくもないし、従うのも従えるのも大嫌いだから、ずっとひとりで考えるということを仕事にしているのだし、だしぬくとか、鬱陶しいし、なにかを売るとか面倒だし、生きるなんてものは、寄り道にすぎず、ここでの行いが無かったことになるからって誰かを非難し、自分ひとりが終わるのが嫌だからって誰かを巻き込むなんてクソだし、誰かなんてものは、認識しているから存在しているように思い込んでいるだけだから、ルーツロックでも聞いて、ビーチでひとり踊るのもありだから、マネーゲームにはサヨナラを告げて、着の身着のまま、このままでままならぬ日々で、つくづく思うことを高揚させて、このまま止まらずに、どこにも行かなくても、どこにだって行けることを知るべきだ。このクソみたいな未熟な世界の中で傘もささずに雨に濡れて、肥大化する悲しみを高揚させるために歌えない歌をデカイ声で歌い続けて、妨げられず、定めも持たずに、用いられるものには苛立ちを感じながら、超巨大化した資本主義は、誇大妄想に取り憑かれて、誰かを羨んだり憎んだりすることでしか、自分の存在すらも感じられずに、勘違いをふくんでは、複雑化するだけのカスタムされた自由は、自制なんかを強要しながら、しなびた価値の中でしか働きを加えられないようなものの生き方を強制するための正しさを植え付けて奪い合い、権力を保つための闘争へと移行させるための怒りを扇動するための情報操作を互いに行いながら、誰もが自分こそは正しいと姑息に促し、修復されるほどに与えれる祝福なんかに騙されないようにしなければ、この退屈なゲームに参加して、絶望に支配されて、支配的な奴らの道具になり、似合わぬ価値を着込んで、機械的に促すものの中での芝居を続け、ここで生きながらえたとしても、ここの中で生きているのなら、生きていないようなものであるから、この世界と名付けられただけのものから抜け出て、退屈な解決をよろこぶよりも、自ら答えを打ち出して、打算的な輩が支配する芝居じみたロジックを突き抜け、ぬかるみにはまりながらワインなんかを飲んで、ずっとヘラヘラ笑っていたい。