昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

集める

大気を手で漁る。大きな深呼吸により、現在を克服し、静謐な余韻に浸る。心地よくこぼれる呼吸、濃淡な絵の中で弾ける音、軽快な理想を走らせ、神をも超越するからこそ、人であるよろこびに触れるのか、と加算されるだけの原因や原理に苦悩するよりも、より良いものを自ら作り出し、惰性で動くよりも、自らの意思だけで貫くことだけが、答えなどを持たずに、騙されもせずに、この刹那になびく風景に加速してゆく意思が軋轢をたずさえては、たびかさなる不安を対象や体制に向けては、自らの怒りを鎮めるような怠惰な祈りの中で、換算されるだけの退廃的なモラルが行きすぎたものを吐き出すようなギミックに加工された意味などに、正しさなどは存在せず、どこにも正解はなく、あるのはただ犠牲的なものにより制限され、自らが苦しんでいるのだから、お前も苦しむべきだ、と促すだけのルサンチマンどもがうごめく世界などに、本質などは枯れ果てて、彼が求める世界はただ単に忙しいだけで、今に従い続け、自らを虐げるために仕方ないと諦めるだけで、そこで従属している世界などが保つべき生活などで脅迫し、そのレールから外れたら最後のように煽るだけの打算的な輩が求める物質的なものに偏るよりも早く生きるべく、目の前に現れ、簡潔に答えに導かないようなものを信仰せずに、自らが導き出すものだけが、物事を整然とさせ、与えられた善悪などには無関心を決め込み、拘泥するよりも簡単に答えを導き出すために、柔軟な考えを持って、次なる目的地に移行し続ける。システムとは矛盾を孕むだけの粘液であり、付着すれば、行く先々で身体にまとわりつき、身動きを取りにくくする。屈折した考えを孕んで、自らの独占欲を満たすために作り上げられたキャピタリズムのシステムに反し続けた数十年の崇高な抵抗などは、幼児退行的なお遊びであったと、暗澹とし、刹那にエクスタシーを謳う説明書を読み込んで昇華させるために、自らの意思を燃やす青年はカタルシスに至るために意思を絶やさぬために燃やす。「たった数年、たった数十年、たった数百年、たった数千年のことなんて、少しのことで崩壊してしまう。だからずっと中指たててたい、ずっと中指たててたい。」