昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

カタルシスに至る宇宙

放置された子供たちの孤独を収容する暗いだけの穴、たちまちに吸い込まれてゆく大人たちの貪婪なだけの希望、存在の愚かさを抱え込んだ夏がカタルシスに至るために、古代から継承された祈りや願いが生み出した神を乗り越えて、自分に帰り着く先には管理されない社会を形成し、人間的な距離に背いて、真に君と向き合うための同期と同化を終え、ネットワークをつなげ、薄命な時がなぞる瞬間的な終わりから、主観が生まれ、手付かずの時をなでる風に乗り、このどこから生まれたかもわからぬような時代や時間に逆らい続ける美しさについて考え連ねることが、哲学的な猶予に繁栄する確かな価値なのか、と緩慢に結ばれるだけの余韻から放たれ、詩的な悠長さに心奪われ、文学的なナビゲートに反して、自らの無限性の彼方で羽ばたく自らを俯瞰からながめる。偶像ばかりをむさぼる子供たちの虚空、過ちにより収監されてゆく人々の歌声が青空の下で反響し、質量を失った私は、ただ浮遊し続ける先には不必要なものばかりが、物語の中で枷に変わるし、回収されるだけの闇で兌換される紙幣なんかを手にしては、あたかも幸せなような演技を続けては、何が正しいのかもわからずに、その場で虐げられるだけの健気さにより、束縛されている精神が形骸化し、物事は正しさを謳うばかりで、肥大化してゆく痛みの重さに耐えかねずに、兼ね合うものがひもとくものが重たくなることを知らずに、ただ引き合いに出されるものが打算的に参画するものにより固執している運命が決断なんかを強制しては、感覚を奪うだけに至らせるために中庸なんかを失い、ないがしろにしている先々では、退嬰的になるだけの人々がナルシシズムを加速させ、顕示欲により超巨大化した自己に踏み潰された街を傍観している自分をさらに上から傍観し、そのまた上から傍観している自分をにらみつけている君が見つめている自分との差異から乖離してゆく君の密度が損なわれてゆくことだけが唯一、終わりを語ることができるの、だ。