昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

犠牲的な君

ぽっこりした太陽のお腹、照らす日差しが憎らしく、くたびれた身体を羽交い締めにしている夏も終わり、緩やかな胎動で和む年月などは、いっしゅんの出来事で、出来合いで愛した君も、いずれかは嫌いになるだけ、だ。フレーズが無限に増殖して、反復作業を続ける刹那に送り込まれる無限性の制圧や、圧壊し続ける先々では、たおやかにゆらぐ無数の雲が、豊かさなんかを象徴したりして、つたない日々を繋ぎ合わせる針と糸を持って、報うだけの日々が悲観的に去りゆく今にも日々はすれ違い、粛清にゆらぐ季節に補完される闇が軽薄に経路を結ぶ。分裂して行く意識の羽音、カスタムされる幼稚な場面で骸と化すだけの我々の意思は蛇行し、今に混濁し続けるだけに至り、いぶかる先々では対立を続けるだけに至らせる。なぜ君たちは簡単に支配を許すのか?と促すが、支配されたほうが楽だし、誰かに指図されたほうが、考えることもなく、答えに利用されるだけで、惰性に生きられるらしく、暮らしやすいらしいけど、仕方なく受け入れる支配の最中、最たる意味も損ない、そこかしこで麻痺して行く意思が位置付けるものが権利を主張し、相続した罪なんかにより、終わらない痛みなんかを引き出して、今に引きずる痛みにより、身動きも取られなくなる途端に補完される罪の意識や、数多の形式を引き継ぐほどに、命とは今にもあいまいになり、絶やさない祈りを絶やさぬことで、ゆれる稲を見つめ、命に制限などないのだ、と幻覚的なまやかしにより、ままならぬ精神は、清貧さや、清潔さを損ない、誰かの美意識に侵略され、自らの考えを放棄するあたりから、あいまいになる精神は生産的なジレンマに犯され、さいなむ記憶の中で携える自らのレジスタンスにより、自らを改ざんするための革命を起こし、最たる意味を復古させようと迫る自らの中の最古の王との戦争を自我の中で数千年もの間に渡って続ける中での戦争とは、原初の意味や、戦争に至った経緯などを忘れ、ただ怒りに任せ、扇動されるがままに破壊し続ける先には、なんのための戦争か、という理由すらくだらないものに変わる。