昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

回帰

プリミティブなリリックを書いて、世界をほぐす。介在する理由なんて知らないから、細胞をプチプチと爪楊枝で刺して遊んでる。君が流布するものなどに、この精神を奪われるわけにはいかないから、肥大化する精神が、物事の比率なんかによって、統制されるわけにはいかないから、いけ好かないものなんかをあたかも愛しているかのように示す世界に正解なんかないから、勝手気ままに歌う。いつもどこかで誰かがつまずく、うとましくからまる彼方、加担すべきものもなく、求めるほどにもつれる行き先や、行方不明のままにさまよい、そこかしこで逸脱しては、陰鬱な焦土でペシミズムを加速させ、意識に枷をはめるだけの森羅万象にかさばるものなどは不必要であり、歌う理由さえあれば、生きていることに動機や道理なんかはいらず、徒らに消費しては、さびれた魂がくたびれて行くのを傍観するだけの自我から放たれ、世界自体から乖離し、時間に拘束されずに、ずっとじっとしていても、実は全てはものすごい速度で変化し、そこでは何も変わらぬようで、全ては即座に変化し続けることだけに専念し、捻出され続けるものがつくづくの変化に追いつけずに、老いるだけだとしても、そこでは絶えず変化を遊びながら、老いることを恐れずに、ただ学び続ける先には与えられたものにより退屈になるだけの日々から逃げ出し、飼いならすために謳われ続けている正当性などに投下される文字などは、決して今を透過せず、看過しているものなどに抑圧され、よくあることに抑圧され、そこで抑制されるほどに、自らに制限を与え、限界などを生み出し、今に奪い合うだけに至る価値の中で加算される原理により、理解に至らずに、その場で植え付けられたものを当たり前のように漁るだけの堕落した考えに移行し続けるためのシステムに飲まれ、利巧であることだけを求められ、もともとある正しさは荒れ果て、ただ絶えず悪を作り出すことに忙しい正義は、自らの悪意に屈従し、自らの悪意に気付かずに、自分だけが正しいと従う正義こそが、実は悪の権化であることに気付かずに、次々と裁いている悪は、ただ罪をかぶせるための犠牲として、あるいは罪を強化し強固なものにするための供儀として捧げられる。正義は神と罪をねつ造し、自らの権力を硬化させるために、次々と意味をねつ造し、いびつな真理を形成し、自らだけが汚れもなく正しいもののように勘違いし続けるようなものを正すことに、善悪などはいらず、そこに現れた善悪などは作られた妄想などにすぎない。