昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

趨勢

満点の星空から生える数式、端的なものなどないから、どれからも解放されて、些細なことにからまる結末の末尾をくすぐりながら、絶え間ない時などは、そこ絶えず解放されて、最たる意味などを結ぶための契約なんかを破棄して、最愛なる者のもとへと急ぐ間に平衡状態などは失われて、保たれるものが持ち寄るものなどが寄り道していただけに満たない季節から解放され、意識を改ざんしては、関わるほどに甲斐甲斐しく結ばれる世界を押し広げ、歩きながら描く先々で迎合されるものを見よう見まねで真似てみても、どれも似合わぬものであるし、取るに足らぬもねをたちまちに巻き込んでは、絶えず痛みを孕み、体系的なものに固執しながら、今に制限され、今に欠如を生み出して、見い出すものに裏切られる。本当に必要なものなどほとんどなくて、ここで欲しがるものなどは、本当に欲しいものではなくて、そこで欲しがるものとは、ままならぬ今を埋めるためだけにあつらえたものによって、埋まらぬ今をなんとか埋めようとすればするほどに、自らの空白や空腹は生み出され、空白を広げ、絶え間ない空腹に苦しみ続ける。足ることを知るよりも、足りることなどないことを知る。求めるほどに欲は枷に変わり、今を拘束し、身動きを取りにくくさせ、要らぬ憎しみを増長し、助長する憎しみの虜になり、嫉妬と羨望を続け、つまらぬ否定と悲劇の間で退廃的な理想を謳いながら、自らの退屈を体系化し、誰かを取り込むことで、あたかもしあわせなように勘違いさせることが、誰かのしあわせなように語るような輩を崇めることが、答えに至るのだ、という勘違いから解放するために自由などを用いずに、自らを信用し、昇華に至るための言葉を今に接続させる。猜疑心に取り憑かれた男、懐疑的な故に信じるべきは、自らの純粋でままならぬ欲なのだ、と大義を持たぬ分裂的な彼や彼女が訴える事実に真実などはない。