昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

擦り切れた夜

膠着する世、擦れた感情がズタズタになり、似合わぬ価値を与えられ、荒廃する世、生きるとは、なんでもないことの繰り返しではあるが、過信ばかりで、肝心なことは見失うばかりではあるし、あらがうほどに矛盾していく結末、言葉をやんわりと変化させるために、制限すら持たずに、スラスラと嘘をついて、つくづくに迫る嘔気を超えて、転々としていく意識が期限すら持たずに、粛々と描く隙間におが屑を入れて、息吹きかけて、少しずつ火をあげるために描く物事の多面性や、接続される思いが駆り立てる意思がふやけるまで愛し合った軌跡や、逼迫する先々で増える物事が統合され、それが正常だ、と告げられる異常性により、憎しみばかりを敷衍させていく動機に媒介する意識的な汚穢を消し去るために、延々と働きかけることが問いかけるものが、途端に応用する真理などが、漁る過程に停泊する余韻が互換させるものが、悔悟なんかを謳い、ちぐはくな様子で企てる惰性な答えが対価を求めて、もつれ合う先々で強制されるものにより、常々は厭うだけに至るような出来事を繰り返し消費することだけが、答えに近づく一歩的な発想により、有する価値は、求め合うほどに、元の価値を見失い、元々あったはずの正しさは、そこで屈折するだけに至り、労ることを忘れては、貶するだけに至るような関係性に補完されるものが、今を抑圧し続ける。消費的である愛の行き先、参画する奴らの胡散臭い角度、逍遥し続ける先に現れる秋の花、冬の落ち葉、徒然と嬲る雨と雲の隙間で食べ物をしだく獣の鼓動、孤独な君の唾の音、寒々と思念の濁流を映す映画館の中で見繕う永遠性に反し、時間なんてものは制限を用いて事実を有耶無耶にするだけであるし、あらがうほどに現れるものによりエイリアンのように扱われて、疎外感により震えるほどに喜ぶ我々は超越だけを目的に、この苦しみに萎むことなく、超克し続ける先には、中庸すら必要なく、はつらつと世界を愛し始める先には、愛がなんたるかを枷に変える前に、この惑星自体を愛し続けるために、ためらわずに受け入れ、逃げるような日々に別れを告げる。