昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

歓喜

モチモチとした世界を愛でる。希望すらも破壊し唾棄する生を包括する愛の矛盾と対立する哲学、世に対価や退廃的な大罪を持ち込み、世界に制限を与え、限界を謳う敗者の群れ、浮腫んで年老いていく置き物たちの聖戦や、侵食してくる苦しみを反復し続けるキルケゴールが恐れた死が食い込む杜撰な夜、冬が近づき気持ち悪い頭、気管を破壊するウイルスの強度、補正され続ける宇宙の柱を食べ尽くすシロアリたち、社会性を持たないから野良犬なのか、と嘆く犬たちに同情し、同化する奴らから逃れる。人は悲しみを食べて生きる獣であると狂喜乱舞しながら、懶惰な感情を支配するだけの堕落した連中の気配を察知し、新鮮な愛に焦げつく体が閑散とし、散漫な意識により停滞していく意識がガラクタに変わるまで、そそくさと消え去り、去り行く姿が輪唱する真理から耳を塞ぐ。迎合されるものに投資し、新たな価値の誕生だとか言い放つ者どもの閉塞的な国家、この私が誕生したからこそ、この全体性は主義を破棄し、あらゆる価値を蹴飛ばし、あらゆる弊害を飛び越える。命は今を通過し、観点を破壊し、原型もとどめずに飛び散る横柄なたましい、やかましい風が麻疹を引き起こし、引き継ぎを受け入れる老いた体を捨て、想起していくものが制度を超越し、マーケティングされるだけの退屈な世界の中で連綿としていく欲望が連盟を求める世界と自己との乖離に気づかずに、意思が奴隷化していくほどに、観念は艱難辛苦を蓄えて、換金されるものや、やましく司るドルや円が降る代償的な父性に反した結果が、怠惰な結末に寄りかかり、加算される原理がゲリラ的なナパームにより破壊され尽くされ、つくづくに襲いかかる窮屈な過去の中で肥大化する意識が、宇宙的な襞に包まれ、つたない動機が捕捉する思いと同化する先には、宇宙などというものは、所詮は人間が作り出した文字的な過ちであり、ここに有るのは、有るように示すために、見えるものを名付けた途端に、それはあたかも当たり前のようにあるようにするための力が加わり、そこでの力により、無いものにすら名前を与えて、それはそこに有るかのように示す間には、有ることが当たり前のように示され、敏感に認識する君は、そこでの当たり前に耐えきれずに、体系化しているものを憎むが故に、今を解消できずに、意識するほどに、与えられたものに苦しむことしかできない。